- 「早起きが続かない 」
- 「英語の勉強を始めたのに 、途中で挫折してしまった 」
- 「ダイエットしたいのに 、つい食べ過ぎてしまう 」
- 「タバコをやめたいのに 、やめられない 」
この様な悩みを持っている人はたくさんいますよね。
わたしは毎回なにか始めてもいつも三日坊主、最悪「やるぞ!」と決めたのに1回で終わってしまうこともありました。
これが何回も続くと「自分は意志が弱いのかな…….」と自身を攻めがちですが、そんな必要は全くありません。
続かない理由は意志が弱いからではありませんし、生まれ持った能力も関係ないのです。
ここで大事なポイントが2つあります。
それは、「週間の作り方を知る」こと。
そして「何が邪魔をしているかを知る」こと。
特に、何が邪魔をしているかを知ることが明確になることによって、習慣として身に付きます。
年齢も職業も性別も関係なく習慣化は可能なので、諦めている人はぜひ実践してみてください。
人生は習慣できまる
そもそもなぜ習慣にすることが重要なのか。最大の理由は今の自分は過去の習慣でできているからです。
これだけ聞いてもピンと来ないですよね。
例えば、仕事場で人間関係が上手くいかなかったとします。
怒鳴る上司、いつもめんどくさいと言って手を抜く同期、自分勝手に動く後輩。一緒に仕事をしていると、いつも衝突しそうになりなりイライラしてしまう。
前の職場でも同じようなことがあって「なんでこんな物事が上手くかないんだ!」と悩むのも分かります。
しかし、ちゃんとファーストコンタクトの段階でコミュニケーションをしっかり取る、問題が起きたら目をそらさずに本音で話すなどのアクションを起こす習慣があれば解決できたかもしれません。
他にも自分だけで解決しようとせず、相談していたら状況が変わっていたかもしれません。
そうしなかったから、今の現状がある。
つまり、過去の言動や行動、思考など、ひとつひとつの積み重ねが今の自分を作りあげているのです。
「楽」と「充実」どちらを取る?
習慣を作るために、一つ理解してはっきりしておくべきことがあります。
それは自分がどちらの欲を選択しているか。
- 安楽の欲求
「楽していきたい」と求める心。
食欲、睡眠欲、性欲の3大欲求のほか、物欲や支配欲、私利私欲などが該当します。
- 充実の欲求
「充実して生きたい」と求める心です。
自己実現欲や、自己成長欲、価値想像力や社会調和欲などが該当します。
習慣を作ろうとするとき、この2つがぶつかり合ってしまいます。
例えばダイエットのために毎日ランニング2キロ走るやる習慣を作りたいときに「安楽の欲求」はこう言います。
「そんなことやっても対して効果ないし、また中途半端で終わるだけだよ〜。またのんびり楽に生きようぜ。」
対立して「充実の欲求」もこのように出てくるでしょう。
「ダイエットして少しでも自分を変えるんだ。スマートになったらもっと綺麗になって自信も付く。」
天使と悪魔が同時にささやき2つの欲求を追い求める中で、「安楽の欲求」が勝ってしまうと習慣は続きません。
習慣化することによって人生がより良くなると分かっていても、ラクしたいという欲求が強ければランニング毎日2キロ走るという選択は「やっぱりやめよ!」と放り投げてしまいます。
人間がどちらの欲求を追い求めるかで、思考と行動パターンが決まってしまうのです。
安心欲求型の思考パターン
安心欲求型の人の思考パターンは次のようなのが代表的です。
- 面倒なことは避けたい
- 自分に責任が回ってくるのは怖い
- 新しいことにチャレンジしたくない
その結果、次のような行動パターンが習慣化します。
- 他人に責任を転換する
- 指示がなければ動かない
- トラブルの処理が遅れ、仕事の改善・向上が遅れる。
依存型の人ほどこの傾向にあるので注意が必要です。仕事に置き換えると自分が当てはまるのかがわかりますね。
自分の所属する現場で何かトラブルが起こった時に「誰かが対処してくれるであろう」「自分は関係ないや」という人は自らが主になって行動しようとしません。
充実欲求型の思考パターン
一方、充実欲求型の思考パターンは、このようなものです。
- ビジョンを達成するなら、面倒なことでもやりたい
- 責任がある仕事をしたい
- 新しいことにチャレンジしたい
その結果、次のような行動パターンが習慣化します。
- 自分が責任を取る
- 指示がなくても自分で考えて行動する
- トラブルの処理が早く、仕事がドンドン向上、改善する
前者は依存型で後者は自立型で自分にポジティブな期待を持っている人がこっちのタイプです。
仕事でもどんな環境や条件でも、自身の能力を理解して動くことができるので能力を最大限に発揮して、壁を乗り越え道を切り開いていきます。
どうしても人間は弱い生き物なので目の前の安楽に流されがちです。
しかし、本当に充実した人生を送りたいと願うのであれば何歳からでもチャレンジできるし変わることができるのです。
ここで大事なのがぼんやりではなく「充実した人生を送るぞ」と強く意識すると。
正直、楽する人生が悪いことだとは全く思いません。
ですが本当にそれを望んでいるのかを自分自身に問いかけて「NO」が出てくるのであれば、「今のままじゃダメだ!」と奮起して今一度、気持ちを切り替えていくのが良いのではないでしょうか。
誰でも何歳からでも意識を変えることは可能です。理想の自分を強く思い描き、 反復することによって習慣は作られていくのです。
まずは自分が「楽」したいか「充実」したいかを明確にすることが大事です。
参考書