音楽家の健康法

炭水化物大好きバンドマン、それ不健康の原因かもよ。

いつも何気なく当たり前のようにしている食事。毎日することだからこそ質を高める事が健康の秘訣でもあります、

そしてたくさんのバンドマンと食事してきて分かりましたが、バンドマンの食事はかなり悪い気がします

ボーカリストは自分の身体が楽器のために口に入れるものに気を使いますが、楽器隊の人たちは気にしてない人がほとんどではないでしょうか。

スタジオ終わりに飲み屋でタバコとお酒とご飯をたらふく食べて、その後はラーメン。

バンドマンのTwitterを見るとやたらラーメンの画像が上がってきますが、飯テロのように夜中に載せるのでいつも困ります(笑)

仕事の昼休みもラーメン、チャーハン、パスタ、休日にたまにいる女子力上げるためにデザート。見ていると明らかに糖質過多。

この糖質ジャンキーなバンドマンは楽しく健康に音楽Lifeを楽しむ事が出来なくなってしまうかもしれません。

少しでも気になる人は是非知って欲しい知識があります。

 

栄養素の人体構成比

そもそも人間の身体って何できているかを知る必要があります。

全部覚える必要はないですが、まずはこれだけ覚えているだけでも損はありません。

  1. 水分:50%〜70%
  2. たんぱく質:15%〜20%
  3. 脂質:13%〜20%
  4. ミネラル分:5%〜6%
  5. 糖質:1%

資料によってこのパーセンテージは若干変わるかと思いますが、多少の差はともかくこんなもんでしょう。

ここで問題なのがバンドマンはこの「糖質」が多すぎるということ。この1%をお口の中にガツガツ入れていくと身体は元気なるのでしょうか?

音楽業界で例えて言うと・・・

J-POPの世界で売れていこう!と意気込んで曲を作りました。

自分の感性を大切にやりたいことだけを詰め込んだら8割ギターソロ、歌詞は2割になって「最高に演奏していて気持ちいい曲だ!」と喜んでいざ世に出してみても全く売れません。

バンドマン「こんなにも良い曲なのに何故受け入れてくれないんだ!」

一般人「曲の8割がギターソロって長過ぎんよ!わたしは歌が聴きたいの!!」「あんた売れたいとか言って本当にその気あるの!?」

日々していること【食事】はJ-POPという世界で売れていきたい【健康になりたい】のにイントロや間奏やソロがほとんどの曲で挑んでいるみたいな感じ。(例えが分かりづらくてすみません)

そりゃ糖質過多のまま、いくら野菜食べようがサプリを取ろうが食の質を良くしようが身体は一向に良くならないわけです。

たんぱく質と脂質の役割

たんぱく質は簡単に言うとアミノ酸がいくつも連なってできたヤツ。

アミノ酸にも色々と種類があって、身体を作るのに必要なもの、エネルギー源となるもの、糖の代謝を促進するもの、ホルモンのもとになるもの、ビタミンと協力して作用するもの、解毒に大きく関係するものがある。

そして身体に悪いと思われている脂質も大切で、その中の必須脂肪酸は体内で合成できないため外から補給していかなければなりません。

必須脂肪酸はホルモンやビタミン、神経組織の生成に関わったり細胞膜を保ったり、免疫力を高めるなど、身体を維持していく上で重要な役割がある。

この2つは身体を維持して働かせるために必要なので積極的にとってきたいですね。

糖はいらない

 

 

「糖だって脳のエネルギーになるから大切じゃん!」

「入れないと頭働かない!」

確かにそれは間違いではないのですが、正直その考えを改めないと負のサイクルから抜け出せないかも知れません。

糖を入れなくても人間には糖質を使わずにエネルギーを作り出す機能がもともと備わっているのです。

糖新生

糖新生とは乳酸、アミノ酸、グリセロールからブドウ糖を作る機能で、肝臓が担ってます。

文字通り糖を新しく生み出す機能ですね。

乳酸は糖質から、アミノ酸はたんぱく質から、グリセロールは中性脂肪から生まれる物質。最終的にブドウ糖になる。

薬局実習.com

たんぱく質や脂質も最終的にブドウ糖になってくれるのだ、ちなみにATPというのは酸化が行われるエネルギー。

ケトン体

もう一つは肝臓が中性脂肪を脂肪酸に分解し、さらにケトン体という物質にまで分解するという機能。

このケトン体はエネルギーとして利用することができます、材料は脂質になりますね。

脳はこのケトン体をエネルギーとして利用することができます。

自宅で余裕の健康生活~15歳若返りの秘訣~ より

ちなみに有名なライザップなどで採用しているケトジェニック(別名アトキンス式)という食事法は糖質制限することによってケトン体を作りだし、脂肪をエネルギーに変える方法論。

ということで、糖質を補給しなくても脳は動いてくれるということを頭に入れておきましょう。

精神病にもなるのが糖です

なんと糖質はとりすぎると精神病にもなってしまう。

そんなバカなと思うかもしれませんが、糖質は脳のドーパミン報酬系というところに作用し、幸福感をもたらす。

もしこれだけなら糖質をとればとるほど幸福になることになりますが、その幸福感を得ている間にドーパミンやアドレナリンといった、思考や行動力を司る重要な神経伝達物質の機能がおかしくなります。

糖質ジャンキーのバンドマンは正常な思考や行動が出来なくなり練習や人間関係に支障が出やすくなるかもしれません。

さらに極端に落ち込みやすくなるので「やっぱり俺って音楽向いてないのかな・・・」とか「バンド組むと人間関係でロクなことがない!」などマイナス思考が多くなったり、攻撃的にもなりやすくなるのでスタジオで練習中にすぐイライラして人に暴言を吐いたりなんて事も。

精神病の一部は、糖質によって脳が正常な機能を失っている状態なのです

糖質ジャンキーを止めるための手段

炭水化物大好き、お菓子大好きな糖質ジャンキーバンドマンはどうすれば良いのか。

色んなやり方があるかもしれませんが、おススメなのが食べ過ぎる事をやめることです。

食べ過ぎることが糖質過多につながり病気を招き身体も頭も悪くするので、まず1日3食とっている人は朝食を抜き1日2食にする。2食の人は1日1食だと辛い人が多いと思うので、たんぱく質・脂質・糖質の割合を3分の1らいにする事をおススメします。

「え?栄養素の人体構成比で習ったけど、たんぱく質が多めの方が多い方が良いんじゃないの?!」

確かに理想はたんぱく質が4割、脂質が4割、糖質は2割にした方が理想かもしれませんが、バンドマンでそこまでストイックにやると逆に毎日出来なくてイライラしたり、やり過ぎて逆に不健康になると思います。

たんぱく質が6割の人はまず半分にするようにしてみると良いでしょう。

じゃがいもなどの芋類、にんじんやトマトなど野菜類でも意外に糖質が高めなので、ごはんなどと一緒にとるとスグに3割に到達してしまうのでこちらも気をつけるように。

どうしてもお腹空く人は間食として糖質の低い物を食べると上手くいくかもしれません。

煎った小魚やナッツ類、玄米をかりかりにした煎り玄米、GI値(炭水化物が糖に変換される速度を表す数値)の低い果物(果物のGI値一覧)などであれば、小腹が減ったときに食べても血糖値の乱高下は起こりません。

終わりに

実際にわたしもご飯大好き、パン大好き、お菓子大好き、1日3食食べないと生きていけない人間でした。

食事て死ぬまでするわけだし、ちゃんと考えようと思いました。

そして食について知れば知るほど不健康な原因の要因に「食事」が大きく関わっている事が分かり、少しずつ変えていった結果、風邪も引かなくなり以前より元気になったのでやってよかったなと思います。

すぐに結果が出る訳ではないですが、楽器が上手くなるために日々練習しているように食事も日々質を上げていきましょう。

参考:1日3食をやめなさい!

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