書店の健康コーナーに行くと様々な食事の本が出されてますね、正直どれが良いか分からない人がほとんどです。
「あの食事法がいいらしいよ!」、「この食事法が最近流行っているんだって!」ともう何が良くて何がダメなのやら・・・
まずはだいたいどんな食事法があるのか、まんべんなく何となく知っているだけでも選択肢が広がりますので是非参考にしてみてください。
目次
これだけ知っていればOK
細かく知らなくても半分くらい分かっていれば良いでしょう。
指導する立場でしたら別ですが、消費者としてなら何となく知っているのがまず第一歩であり、気になるのがありましたら深く掘り下げて、自分に合うのかを検証してみたりする。
糖質制限食
血糖値を上昇させる糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐのが糖質制限食の考え方、簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージです。米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものを極力減らすわけですね。
だいぶ最近メディアに取り上げられ有名になりましたが、「とりあえず糖質は悪!」として断糖になっている方もチラホラみましたので「制限」と言うことをお忘れなく。
現代人は過剰に糖を摂取しているので、食事を疎かにしている人がやると3ヶ月だけでも頑張って実践すれば調子が以前よりかなり良くなります。
私が実践してみて、頭がお昼にボーとしなくなったり疲れやすさが無くなったりしました。
江部康二さんや溝口徹さんなどが糖質制限では有名です。
ケトジェニック
あまり聞いたことがないかもないかもしれませんが別名アトキンス式ともいわれるそうです。
基本は糖質制限食と似ています。糖質制限することによってケトン体を作りだし、脂肪をエネルギーに変える方法論です。低糖質のものならお腹いっぱい食べてもOKで、ライザップでも一応採用されている。
「ケトン体」がキーワードなので、気になる人は是非調べてみると面白いことが分かるでしょう。
先住民食
歯科医の長尾周格先生が命名した方法論。
虫歯にならない方針的方法として編み出されたわけですが、内容的には糖質制限と似ているものの、近代食(砂糖、精製穀物、保存食品、植物性油)を摂らないようにすること、文明的毒物にも留意していること、先住民族の食生活だけをでなく生き方や人生観を模倣しようとする概念があります。
何故こんな食事方法の結論にいたったのか、長尾先生によると。
人間本来の食とはどういうものか、人間は草食動物か、肉食動物か、その答えを知りたくてたくさんの文献や教科書を読み漁りました。
その結果、今から約20万年前に地上に出現した現生人類は、1万年前まではその食性の95%が肉食であったことが、最新の安定同位体元素分析法により分かったとのこと。
進化のスパンから考えても、今の人類もまた、ほぼ肉食に適応した体であると考えるのが自然です。
こうした考えを総合すれば、人類は肉食中心で糖質制限の食事こそ本来の食事であり、最も適した食事であるということになります。
歯科医ですが色んなことを知っている先生でした、色々と勉強になりますね。
MEC食
ミート、エッグ、チーズの三種しか食べないという食事法で究極的な糖質制限食。
渡辺信幸氏などが有名なようですね。糖質制限だと糖類を避ければよいというイメージがあるので、それを変えるための命名法とも言われています。
糖質制限と何が違うのか。
「30回かむ」ルールがある、食べる物に制限がない、調理・食事の準備の手間がかからない。と提唱した渡辺先生は言っております。
<一日に必要なMECの摂取量の目安>
肉200g(薄切り肉なら8~10枚)
卵3個
チーズ120g(6Pチーズで6個程度、スライスチーズ6枚程度)
まごわやさしい
日本にあっていると昔から言われてきた食養生法。まめ、ごま(種)、わかめ(海藻、やさい、さかな、しいたけ(キノコ類)、いも、を主にして食べる方法です。農耕の食べ方にも合致しており、糖質制限食者は当然ながら評価していない方法だともいえます。
ご飯によく合う、毎日食べても飽きない、献立の組み合わせがしやすい。
比較的取り入れやすいので朝昼晩どこでも実践できそうですね。
日頃の食事にプラスするような形で私は取り入れています。
玄米菜食(マクロビオティック)
一時日本ではすたれましたが逆輸入され根強い人気をもっています。「マクロビ」と言えば聞いたことある人はいるでしょう。
マクロビ自体は食事法というより考え方や宗教的な部分が強いです。
身土不二(自分が暮らしている環境で、その季節の旬に採れる作物を食べる)、一物全体(ひとつのものを丸ごと食べる)などの考え方があります。
また陰陽のバランスも重要視しており、この辺りは勉強しないと難しいかもしれません。
昔はマクロビは動物食を禁じていたわけではないのですが、いつのまにかそうなってしまいました。
ナチュラルハイジーン
新鮮な空気と水、食事、十分な睡眠や休養、適度な運動、日光、ストレスマネージメントを六原則とし、人間の特性は果実食であり、午前中は果物のみを食べ生野菜を中心にし、動物性蛋白質は控え精製加工食品は食べない、という方針になっています。
また、火を通すと酵素等栄養が死んでしまうので野菜は生で食べるのが原則。バランスのとれた食事より、食べ合わせに注意することを重要視しております。
フィット・フォー・ライフという本が有名。
フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった!
ローフード
生で食べることを重視した方法論。英語で表すとRaw(生の)Food(食べ物)。
酵素が熱で失活することに着目しています、ナチュラルハイジーンに似てますね。
このような食事内容になるようです。
まとめ
これだけ分かっていれば十分かなと思います。
食事法には正解がありませんので、自分にあった食事法を選んで実践してみて合いそうだなと思うものをチョイスしてください。
ここで大切なのが実践すること。
楽器選びでも実際に手に取って持ちやすさや弾きやすさ、音色を聴かないと自分が求めている楽器が分からないように、1、2ヶ月くらいは(食事は即効性がないので)試してみて体調や気持ちの変化を読み取って評価してみて下さい。
ジャンキーな食を毎日のようにしている人は実践すると元々が悪いので確実によくなったりするので、是非とも今後の健康のためにも、毎日口に入れるものから変えてみてはいかがでしょうか?