演奏者のための健康法「アレクサンダー・テクニーク」

演奏者で、「人前で緊張してしまう」「腰痛持ちだ」「力を抜くことが分からない」「楽器が上手になりたい」それなで悩んでいる人は多いでしょう。

実際に知り合いのバンドマンに会うとみなさん何かしらの身体と心の悩みと緊張が多く、楽器を弾く事は楽しいけどすぐ疲れてしまったり、弾いた後に身体に痛みが出たりするという報告が多いです。

この悩みに対して役立つのが「アレクサンダー・テクニーク」。

興味がある人は知っていて絶対に損は無いです!

アレクサンダー・テクニークとは?

例えば腰痛を抱えた人の場合、腰を直接治そうとしたり、腰だけの使い方を見たりするかわりに、その人が自分自身の身体の全体をどう使っているかを見直す事で、結果的に、腰にかかっていた負担が軽減されます。

このように、気になるところや問題に直接ではなく、間接的にアプローチをとることがアレクサンダー・テクニークの特徴です。

病気になった時に局所的な場所を見て治療する西洋医学に対して、東洋医学も全身の全身の状態を総合的に見て、患者の訴えを耳に傾けます。

身体は全てネジの歯車のように複雑に絡み合っており、身体の不調が出た場合は、そこだけアプローチしても一時的に良くなってもすぐに再発する事が多いので、この考え方はとても約に立つでしょう。

提唱したアレクサンダーさんってどんな人?

実はこのアレクサンダー・テクニークを作ったF・M・アレクサンダー氏。

医者でもなくセラピストでもなく、19世紀に、オーストラリア人の俳優さんだったのです。

ある時シェイクスピア劇を朗誦していましたが、舞台に上がると声が枯れてしまったり、出たくなる事に悩んでいました。

医者には「舞台に立つ前の数週間、声を休めるように」と言われました。

声を休めているうちは何の問題もありませんでしたが、ショーが始まってしばらくすると、前と同じようにまた声が出なくなってしまいます。

そこでアレクサンダーさんは考えます。

「声が出なくなる原因は自分の喉などの構造にあるのではなく、使い方に問題があるのではないか?」

そう考えてから医者に頼るのではなく、自分自身でその問題と向き合う事にしました。

何をしていたのかと言うと、セリフを言おうとするときに自分が何をやっているのかを鏡を使って観察することによって、解決方法を探し始めました。

これが、彼の長年の試行錯誤のスタートだったのです。

プライマリーコントロール

アレクサンダーさんは、自分が気付かずにやっていた「自分を邪魔する動きに気付き」、それをやめようと試しました。

その過程の中で、声を出すと言う機能を取り戻すためには、発声器官だけを変えようとするだけではなく、身体全体を一つの物としてとらえ、その使い方を見直す必要があると気付きました。

そして、体全体が強調して動くためにには、まず、頭と首と胴体の関係が大切だと思いに至ります。

頭と脊椎との間のプレッシャーが減ると、からだ全体が上手く働くようになり、声も出るようになったからです。

アレクサンダーさんは、「頭と背骨全体の機能を邪魔していなければ、その人全体がうまくはたらく」という原理を、のちにプライマリー・コントロール(Primary control)と呼びました。

頭で脊椎にプレッシャーをかけず、脊椎が自由になるような方向に頭を行かせればよいと考え、それは、確かに、声を出していないときは上手く行きました。

しかし、いざセリフを朗誦し始めると、その途端にまたいつも通りの習慣的な声の出し方に戻ってしまったのです。

いつもの自分の感覚に頼って声を出していて、新しい自分の使い方の方向づけがうまくできなくなってしまいました。

試行錯誤した結果、彼は「感覚」に頼って正しい事をしようとしても、できないという事がわかりました。

感覚とは、その人のこれまでの歴史や習慣と切っても切り離すことが難しいものです。その感覚に頼って行動している限り、今まで自分が知っている世界の範囲内からは抜け出せず、新しいことをしようとしてもうまくいかなかったのです。

抑制と方向性

この経験からアレクサンダーさんは、次の二つの原理の組み合わせが、自分の使い方を変えるためには必須だということに至ります。

・抑制すること(inhibition)

ついやってしまう、自分自身を邪魔する動きを防ぐこと。

正しいと感じていることや、慣れていて「普通」だと感じることを、いったん置いておいて、そこから新たに始めること。

・方向性を思うこと(direction)

活動に入ろうとする前に、自分全体のはたらきにとって建設的なプロセスを思うこと。

この二つは「プライマリー・コントロール」と並んで、アレクサンダー・テクニークの重要な原理になりました。

それらは単純に身体の使い方にとどまらず、自分の思考パターンに気付いてそれを帰ることでもありました。

身体の使い方を変えることで、思考パターンを変えることは、切り離せない物だったのです。

まとめ

この考え方はどんな音楽家であろうと参考になりますね。

私は一度ギターを持ってアレクサンダー・テクニークの体験会へ足を運んだことがありましたが、親切に色々教えてくれました。

アレクサンダー・テクニーク読んだだけだとあまり意味がありません。

実践して体験して頭ではなく身体で認識するものなので、是非一度実践&体験するといいでしょう。

最後に。

姿勢で大事なのは形ではありません、「脱力」「感覚」「意識」「重心」「バランス」。

そして標本となる正解がなく、人それぞれ正解の姿勢がないからこそ意識を自分に向けて観測することが大切になります。

楽器をやっている人はチューニングをするときに音に意識を向けてバランスが取れているかいつも確認しているでしょう。

それでは自分の身体のバランスが取れているか、チューニングをしたり錆びないようにケアをしている人はどれくらいしているでしょうか?

「ちょっとそこは疎かにしてるな〜」

そう思った方は今日から音ではなく、身体に意識を向けてみると何か変わるかもしれませんね。

今回の参考にした書籍はこちらです。

 







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