お仕事で整体師として患者さんに「精製された白砂糖の取り過ぎが良くないですよ」とたくさんの人に伝えてきましたが自分が摂取ゼロかというと、そうでありませんでした。甘党のわたしではダメと思いつつも甘いお菓子やパンを食べていました。
「こんな食べていたら人に食べない方がいいと伝えても信憑性がない、ならば一度白砂糖抜き生活をしてみよう!」
と言う事で整体師でありバンドマンである僕が1ヶ月間白砂糖抜き生活を実施。
目次
何故砂糖が身体に悪いのか
実際にわたしが精製された砂糖摂取禁止をやってみると外食での食事のほどんどに砂糖や人工甘味料が使われており、いつも買っているスーパーでの買い物や大好きなパンもどれもアウトだったので非常に大変でした。
わたしが砂糖抜き生活を出来た理由は「何故精製された砂糖が身体に悪いのか」をいくつも知っていたからです。
糖尿病になりやすくて太りやすいだけでしたら途中で投げ出してケーキを食べていましたが、砂糖は麻薬と同じと捉え生活していたので誘惑に負けずにいられました。
さらに幸運な事に、砂糖禁止中の時に「シュガー・ブルース」という妊娠糖尿病を告げられた一人の母親であり映画監督が砂糖との闘い、砂糖業界の闇に5年間挑んだセルフ・ドキュメンタリー映画が上映しモチベーションがかなり上がりました。
有名な映画ではないのですがオススメなので気になる人は是非チェックしてみてください。
そして本題ですが何故精製された砂糖が身体に悪いのか、しっかりと全て理解しなくてもいいので知っておきましょう。
糖尿病
2015年、国際糖尿病連合の発表した世界の成人糖尿病患者数(20歳〜79歳、見受診者を含む)は4億1500万人で、世界の成人のほぼ11人に一人が糖尿病であると推定されています。
ここまで肥満や糖尿病が増えてしまった背景には、消費熱量に比べて摂取熱量が増加してしまった事が指摘されていますね。
自動車や電化製品などの普及によって運動不足となり、消費熱量が現象しているのにもかかわらず、摂取熱量が変わっていないか、増えているという事ですね。
摂取熱量が増加した理由として、高脂肪の食品増えた事にあるというのが栄養学者や医療者の解釈です。
そしてご存知の方も多いと思いますが糖尿病には主な分類として1型糖尿病と2型糖尿病があります。
糖尿病患者の多くは2型で、日本でも9割りを占めております。糖尿病は自覚症状のないまま重篤な合併症が進行し、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行することによって心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
依存性
甘い砂糖を含む食べ物や食事が止められない人が陥っている状況は身体の中でどんな事が起きているのか。
砂糖は体内ですぐに分解されてブドウ糖になり、血糖値を上昇させます。すると血糖値を下げるためインスリンが分泌され、ブドウ糖を脂肪や筋肉へと運ぶ。青の結果、今度は血糖値が急降下して、また甘い物が欲しくなる。
これの血糖値の急激な上下を反応性低血糖症といいます。
お腹が空いていなくても甘いものを心理的に求めてしまうのはこれが原因なのです。ちょっと食べないとすぐに禁断症状が出て気付かないうちにレジでお菓子を購入してしまう。
この禁断症状、何かと似ていませんでしょうか?
そう、麻薬と同じなのです。
麻薬を買うには知識が入ります、どこにでも売ってるものではありません。しかし白砂糖や人工甘味料が入っているお菓子類や飲料水はどこにでも売っており簡単に安く手に入ります。
入っているかパッと見は分かりづらいのである意味麻薬よりも恐ろしいかもしれませんね。
昔精神的に病んでいる時に恐ろしいくらいに、甘いお菓子やジュースを飲んでストレスを取り除こうとしていました。
毎日チョコレートを食べたりやジュースを飲んで紛らわしてましたが、一時的気持ちが落ち着いてもまた食べたくなり24時間営業のコンビニへ足を運んでしまいます。
昔タバコに依存している人に注意してましたが、自分で砂糖依存で中毒になっていることに気付いていなかったようです。
精神不安
先ほど説明した反応性低血糖症は精神病に非常になりやすくなる。集中力が続かなくなる、鬱っぽくなる、慢性的な疲労、キレやすくなる、などが起こります。
精神的に不安になる直接的な原因は人間関係や将来の不安などがあると思いますが、これを助長してしまう原因が砂糖となっている事に気付かなくなる事が多いのです。
砂糖の影響で起こりうる事は他のもたくさんありますが、この3つは特に頭に入れておくべきでしょう。
その飲料水角砂糖何個分?
スタジオに行くとほぼ必ずある自動販売機。長時間の練習で疲れて、休憩中に甘い飲料水を飲みたくなりますね。
甘いお菓子は控えているのに飲料水は何本も飲む人を見ますが、いつも飲んでいる飲料水にどれくらい砂糖が入っているのか知って飲みましょう。
レッドブルー
自宅で深夜に練習し、気合いを入れる為にレッドブルを飲むバンドマンさん。1缶に角砂糖約7個分入ってます。あの小さな缶に結構入ってますね。
眠気覚ましに飲むと一瞬だけ元気になりますが、血糖値が下がるときの影響で集中力が無くなり眠気が来ます。
ならばシュガフリーと書いてあるレッドブルならOKなのかと言うとそうではありません。
サイトには「レッドブル・シュガーフリーは、レッドブル・エナジードリンクと同じ高品質の成分で作られていますが、当然、砂糖は含まれていません。」と書いてありますが原材料の中身を見てみましょう。
砂糖の代わりに入っているのが人工甘味料でアセルスファムKとスクラロースです。
アセルスファムKは酢酸を原料とし、砂糖の200倍の甘さがあります。チューインガムやキャンディーなどに使われており、自然界に存在しない物質です。
肝臓にダメージを与え、免疫力が低下させる可能性があると言われています。
スクラロースは比較的新しい人工甘味料で、砂糖の600倍の甘さがあります。ゼロカロリーやダイエットをうたった清涼飲料水やアイスクリームなどに使われております。
こちらも強い毒性があるので注意が必要です。
コーラ
バンドマンが大好きなコカコーラは、日本で販売されている500mlのペットボトルだと角砂糖14個分。
原材料表示を見ても糖類以外は全て添加物で、発がん性の危険が非常に高いと言われているカラメル色素も含まれています。
カフェインが入っており、眠気を覚ます事になるので寝る時のタイミングで飲むのは控えましょう。
オランジーナ
わたくしの周りのバンドマンで飲む人が多いオランジーナは角砂糖12個分。
原材料を見るとまだ上記の飲料水よりはましかもしれませんね。
砂糖が入っている飲料水は、砂糖だけではなく身体に有毒な添加物が入っている事が多いので1日に何本も飲むのは控えましょう。
実際にバンドマンが砂糖抜きにして欲しい理由
砂糖を取らない生活をバンドマンにしてほしい理由は主に3つ。精製された砂糖を長く摂取していると体調を崩しやすくなり、最悪重度の病気になります。集中力も低下するので作業効率も下がり、さらに精神病も引き起こします。
健康管理
バンドマンは非常に健康管理が重要性です。バンドメンバー全員で集まる練習の日に体調不良で休み迷惑をかけたり、LIVE当日に気分が悪く納得のいく演奏が出来なかったりと全く良い事がありませんね。
プロとして活動している人は健康管理を徹底している人が多いです。しかし現状はまだまだ出来てない事は多いので、知らず知らずのうちに病気になり活動停止になる前に健康法を見直していきましょう。
集中力
仕事が忙しくて曲の練習時間が限られている中では、ダラダラ練習せずに集中力を高める事が出来れば効率性よくフレーズを覚える事が出来ます。LIVE当日では気軽に楽しむ事も重要ですが客席側に最高の演奏を届ける為に集中力は必要ですね。
メンタル
バンドマンは基本的に感情的で良いと思いますが、行き過ぎた感情や精神的に病んでしまっては友人関係が悪くなってしまったり練習するモチベーションに支障をきたす事もあります。
まとめ
砂糖抜き生活をするのはとても大変です。
シュガー・ブルースの映画監督はインタビューで答えてましたが、「この生活には時間がかかる」と自分自身に言い聞かせ、砂糖抜きの生活は苦行ではなくプロセスと考える事が長続きのコツのようです。
自然に近い食品を買うようにすると必然的に砂糖の量が少なくなるので、加工されている食品は極力控えていきましょう。
楽しい音楽生活をするために、是非1度砂糖抜き生活にチャレンジしてはいかがでしょうか?
そして砂糖抜きででは何を食べたら良いのか、実践編はこちらです。
参考文献
「シュガー・ブルース」パンフレット