健康・メンタル

コレステロールの薬、それでも飲みますか?

「コレステロール」と言われると何を思い浮かべますか。

悪者扱いされるコレステロールさんですが、そんな悪者がなぜ人間の体内に存在するのか。実は調べてみると全くもって誤解していることが分かります。

  • 悪玉菌を悪者ものである
  • 適正基準値維持していれば病気にならない
  • 抗コレステロール剤を飲んでいればいつか治る

これはすべて間違いであり、コレステロールを悪者にするほ身体は悪くなってきます。

本来のコレステロールを見直して、数値で引っかかっている人やちょっと気になっている人はぜひ参考にしてください。

悪玉と善玉を分けるのは間違い?

コレステロールについてまず誤解を解かないといけない大きな事実は、まずコレステロールは人間には必要であり悪者ではないということ。

ネットやテレビなどでコレステロールを悪者扱いしすぎな気がします。

ここでまずコレステロールの役割を確認しますね。

  • 細胞膜を作る
  • 脳の神経細胞の保護
  • 胆汁酸の生成に必要不可欠
  • 脂溶性ビタミン(A,D,E)の代謝に必要
  • 性ホルモンや副腎皮質ホルモン

などが上げられます。

そしてコレステロールが悪者あつかいされるもっとも大きな原因である「悪玉コレステロール」。

命名されたコレステロールさんはとても悲しがっているでしょう。(多分)

善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)など言われますが、これはよくある誤解でありコレステロールは一つしかありません。

違いは何かというと肝臓から運ばれていくリポタンパクが、肝臓に運ばれていくリポタンパクかの違いであり、善玉悪玉と分けること自体がちょっとおかしいのです。

  • LDL・・・肝臓から出発→各細胞にコレステロールを運ぶ
  • HDL・・・全身の細胞から余ったコレステロールを回収→肝臓へ戻る
引用:http://sp-kodama.com/post-1146/

HDLは余ったコレステロールを回収する機能があるので善玉と呼ばれ、反対にコレステロールを運ぶのみで回収する機能を持たないLDLが悪玉と呼ばれるようになったようですね。

健康を調べていくと本当は悪者ではないのに悪者にしているといパターンが多すぎますね。

だから病気は治らない、薬の3つの特徴。」でも書きましたが「症状」は「病気」が治ろうとする「働き」であり、「あらわれ」であるので病気を治す為には必要不可欠でもあります。

これを悪者あつかいするから一時的に良くなっても病気がぶり返すので、本質を見極める目はとても大事。

だから病気は治らない、薬の3つの特徴。前回の記事で薬の副作用について書きました。 薬の「副作用」なんてのは存在せず、あるのは作用のみである。 この話は後ほど書く内...

基準値は当てにならん

現在日本の健康診断では、総コレステロールの適正基準値は140〜199mg/dlもしくは140〜219mg/dlとされています。

これを聞いて「アレ?私って異常値なの?!」となる人がほとんど、そしてコレステロールを下げる為に薬を渡されたら何も疑問を持たずに飲んでしまいます。

コレステロールが高いことは、確かに動脈硬化や脂肪肝などのリスクは高まりますが、それほど危険でないという研究が多数存在します。

なんとコレステロールが低い人は免疫力が低く、ガンや感染症にかかりやすいという統計がほとんど。

例えば、日本脂質介入試験という総コレステロール値が220以上の人ばかり5万人に、コレステロール低下剤を6年間使用した研究があります。

この試験では平均で約50コレステロールが下がったそうですが、もっとも死亡率が低かったのは220〜260の人だったことが分かっています。

180未満に下がった人の死亡率は、なんと220〜260の人の2.7倍に増え、40%がガンで死亡するという驚きの結果になりました。

ちなみにガン死亡率が最低であったのが280以上の人であり、コレステロールが高ければ高いほどガンにならなかったという結果が出ました

また、85歳以上の高齢者で一番長生きしたのはコレステロール値が高いグループだという研究もあるそうです。

年齢が上がれば上がるほど、女性は閉経した後に影響でコレステロールが上がるのは逃れられません。

理由はエストロゲンが関係しているらしいです。

引用:https://www.tsurukawadai.jp/column/20180125

また、男性も年齢が上がればみんな高くなるのが普通です。

実は日本脂質栄養学会の論客にして有力理事である大櫛陽一東海大教が唱えていたり、欧米では常識的な基準値になっている数値があります。

それは総コレステロール値が240〜280の間くらいが全体のコレステロールが上がることのリスク、上がることのベネフィットを考慮すると一番リスクが少ないと言われています。(年齢によって変わります)

コレステロールの薬はガンの発生率を増やすほか、筋肉などの影響が副作用であるで渡されたから問いってホイホイ使うのはやめた方がよさそうですね。

ちなみに先ほど名前を上げた大櫛陽一教授が調べた調査で、スマートな体型と中年の典型的な小太り体型の人の方が長生きしたというのがあります。

男性1855人、女性564人を平均5年間追跡して死亡率を調べた結果、小太り(ちょいメタボ)の死亡危険度は、スマート体型(非メタボ)の0.47、女性は0.75倍で。小太り体型の方が明らかに長生きしたとのこと。

やせ形体型の人、要注意です(私も気をつけます)

まとめ

コレステロール値を改善したければ食事と運動でかなり変わります。

ただここで注意しておかねばならないことは、コレステロール値が異常な人や、基準値を遥かに超えるような高い数値を継続的に出ていれば、なんらかの医学的対処はした方がいいでしょう。

基準値より少し高ければ薬を飲まなくても大丈夫で、逆に飲むと健康を害するリクスが増大します。

しっかり自分で考えて飲むか飲まないかを判断してください。

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