子供が産まれてから3週間ほど経ちました。
どんどん動きが活発になり、口も手を力強く動くようになってきたので安心しています。
そんな中で会う度にいつも思うことがある。
「この子なんでも舐めるんだな……」
指ならまだ分かりますけど、布団も自分も服も何でも舐め舐めしているので「ばっちいぞー」と口から離してあげます。
もう少し大きくなったら次は食べようとすると考えたら心配になるママさんパパさん多いはず。
しかし赤ちゃんは限りなく本能的に生きて無駄な事なんてひとつもしません。
全てに意味があります。
では何故赤ちゃんは何でも舐めたがるのか。
汚い物を舐めたらどうしようと心配になりますが、ちゃんと理にかなった理由があるのです。
分かると何でも舐めたがる赤ちゃんに対してマイナスな感情を抱かなくなるので、知っておいて損はないでしょう。
舐めることが腸内細菌を良くする
結論から言うと、幼児期の赤ちゃんが何でも舐めたり食べたりすることが腸のその後の発達に必要だからです。
身体の臓器はどれも大切ですが、その中でも腸はかなり重要です。
お母さんのお腹ですくすくと育っていきますが、実は脳や心臓よりも腸が先に作られます。
驚くことに脳が生まれたのは生物にとっては最近の話。
地球上で最初に生物が生まれたのは約40億年前。生物に初めて脳ができて、脳を獲得したのは現在から5億年前くらい前になります。
つまり、生物の歴史上8〜9割りの期間は生物は脳を持っていなかった。
人間の体内に存在するセロトニン(幸せホルモン)の90%が腸に存在しているのは有名な話ですが、腸内細菌がバランス良く増えてないと脳内のセロトニンやドーパミンは増えて来ません。(ちなみに脳内に存在するセロトニンは2%)
他にも、脳からの指令なしに独立の命令を出せる唯一の臓器が脳でもあります。
こんなにも大事な腸ですが、赤ちゃんは舐めることによって腸(腸内細菌)を良くしています。
赤ちゃんが何でも舐めたがる行動は土の上にいた動物の赤ちゃんと一緒だったりします。
例えば、パンダは生まれたらすぐに土を舐め、お母さんのウンチを舐めることによって、大人のパンダになるのです。
笹を消化する酵素をパンダ自身持っておらず、腸内細菌が消化酵素を持っているので生まれたらすぐに腸内細菌を増やそうと土を舐めているのです。
コアラもユーカリを消毒する酵素を持ってません。お母さんのおしりやウンチを舐めます。
柱の木の繊維を食べているシロアリも、自分自身は木の繊維を消化する酵素を持っていません、腸内細菌が持っています。
他の動物たちは一生懸命に腸内細菌を増やそうと努力しているんですね。
赤ちゃんが何でも舐めたがるのを「汚いから止めなさい!」と全て阻止することが、赤ちゃんの腸の正常な発育を止めている可能性がある。
もちろん本当に危ないものはすぐさま口から離すべきですが、何でも舐める行為に過剰にならず、「この子は今腸内細菌を良くしてるんだな〜」くらいに思っておいた方が気分が少し楽になります。
たくさん舐めて腸内細菌が整っていけば免疫力が高くなり、大人になっても病気になりにくいと言われていますし、何でもかんでも除菌!除菌!でなくても良さそうです。
もし異物を誤飲してしまったら
何でも舐めてしまうことは決して悪いことではなと分かっても、誤飲による事故は避けたいですね。
こちらのサイトさんが詳しく書いてあります。
「赤ちゃんが誤飲したかも!すぐ病院?元気なら様子を見ていいの?対処方法まとめ。」
・呼吸がおかしい
・涙目で咳をしている
・えづいている顔色が悪い
・グッタリしている
この場合は異物を誤飲してる可能性が大。
そして誤飲を防ぐ一番の予防方法は、赤ちゃんの周りに異物や飲み込んでしまいそうなものを置かないとのこと。
ウチの子はまだ動かないので大丈夫ですが、異物を飲んだりぶつかったりしないように、部屋の置くものを変えています。
ホント何でも口に入れます。
大人が「そんなの食べないだろ」と思ってるものでも口に入れる。
まとめ
赤ちゃんの舐めぐせは基本的にほっといて良いけども、完全に何も対策をせず放置はNG。ただ異物を誤飲しないために周りの環境を整え、誤飲してしまった時の対処法と緊急時の連絡先を知ってるとだいぶ安心感が違いますね。