前回の記事で薬の副作用について書きました。
薬の「副作用」なんてのは存在せず、あるのは作用のみである。
この話は後ほど書く内容にも繋がってます。
そして、薬の怖いところは副作用だけではありません。
薬を飲んでも治らず飲み続けて、辞めらず定期的に病院通い、無限のループにかかってしまってる人は今後、必ず対処するのが難しい病気にぶち当たります。
整体師として何かしらの病気で悩んでいる患者さんの中で薬を数年、数十年飲み続けている人を頻繁に見ますが、なかなか回復しずらい傾向にあります。
- 薬をずっと飲んでいるがなかなか治らない
- 治るが度々同じ症状で悩まされる
- 薬を取っ替えしている
- 治ったと思っても、また病気になる
- 慢性的な症状に常に悩まされている
- 薬を飲んでいていつの間にか違う病気になった
- 持病が歳をとるごとに増えている
このような悩みを抱えている人は数多くいます。
その悩みを解決ためには、薬に対する理解が必要不可欠です。
今回薬の特徴を3つにまとめて紹介するので、お悩みの方は是非参考にしてください。
逆症療法
まず薬物療法は、別名「逆症療法」と呼ばれます。
簡単に説明すると、「症状」と逆向きに作用すること。
私は西洋医学ではなく、どちらかと言うと東洋医学の考え方なので「症状」を病気と扱いません。
「症状」は全くもって悪者ではないのです。ここがまず数多くの人が勘違いしているところ。
「症状」とは「病気」が治ろうとする「働き」であり、「あらわれ」であるという考え方が大事です。
風邪をひけば熱が出ますよね。
これは熱で病原体を殺し、免疫力を高めるから。
咳やくしゃみ、鼻水が出てしまうのも、病原体を体外に排出するため。
風邪で下痢をするのも同じことです。
すべて「症状」は風邪という「病気」を治すために自然治癒力が働いている証し。
だから、これらを「治癒反応」と呼ぶのです。
この治癒反応を薬で止めてしまうと、何が身体の中で起きるのか。
振り子が戻る動き(治癒反応)を止めることになるので「病気」は治らなくなってしまうのです。
悪い物には蓋をしろ理論、本当は悪い物でもないのですけどね。
よって「病気」が「固定化」され、「急性」が「慢性」。
そして最後に「悪性」となります。
西洋医学では「症状」を「病気」そのものととらえるため、根本的に改善することが難しく、ぶり返す事が多いのです。
そしたら治すのは以外にも簡単。
薬は「治癒反応」をストップさせてしまうこなので、「治癒反応」を解放してやれば、病気も治るのです。
薬剤耐性
2つめは「薬剤耐性」。
北米に生息する小型魚マミチョグという小魚がいるのですが、この魚は米国最悪レベルの汚染水域に生息しており、致命的な汚染にも耐えられるようになる遺伝子の変異のおかげで進化していきました。
なんと汚染レベルの致死量となる濃度の最大8000倍に達しても大丈夫だという。
生体というのは、同じ刺激を受け続けると、それに対して抵抗力を獲得します。毒物である薬剤に対しても同じであり、毒物耐性が獲得されるのです。
同じ薬を使い続けると、少しずつでは有りますますが「効果」が表れなくなる事は知ってましたでしょうか。
たとえば便秘薬を1日3錠、飲んで効いていたとしましょう。そうすると、常用を続けているうちに3錠では効かなくなる。こうして4錠、5錠と増やさないと〝出なくなる〟。
便秘薬とは、その毒性で大腸のぜん動運動を刺激して排便を促すもの。
しかし、大腸も毒物刺激に耐性を獲得するため、量を増やすことになる。
こうなってしまっては身体が毒に慣れてしまい、より強い刺激ではないと反応しなくなってしまいます。
昔歯医者で親知らずを抜いたことがありますが、あまりの痛さに普段は絶対に使わないロキソニンを飲んでいました。
仕事もしないといけないので、定期的にロキソニンを摂取していたら効果がだんだん薄れてきて、逆に痛みが余計悪化し人生で一番の痛みの経験になったほどです。
人間の毒耐性はうまく機能しているんだなと身を以て実感しました。
薬物依存
三番目が「薬物依存」。
薬物の常用を続けると、その逆症作用で「命の振り子」は傾いたままになる。
それでも生命活動は維持されなければならない。
すると生体は「傾いだ状態」を「正常な状態」と錯覚・誤認して生命活動を営むようになる。そこで、激しく耐えがたい「苦悶」「不安」などが襲いかかる。
これが「禁断症状」です。
その苦しさに耐えかねて、常用薬を服用する。
すると、アラ不思議。
のたうちまわるほどの苦しみはウソのように消え失せる。
これが薬物中毒者(ジャンキー)が、薬物依存から逃れられないメカニズム。
糖質中毒と同じ原理ですね。
禁断症状が出る→抑えるために糖質を摂取→満たされせる→また欲しくなり禁断症状が出る。
こうなってしまったら脱出するために相当な覚悟とエネルギーが必要になります。
まとめ
薬はリスクとも言いますが、まさにその通りだと思います。
病気を治すためにはまず薬に対する理解がないと、絶対にまた同じ病気や相似した症状・病気に悩まされずっと悩み続けている人を何人も見ています。
そうならないために、薬に対する意識を「自ら(超重要)」変えていきましょう。